皆さん、こんにちは。NSG安積本校の菅井です。


 

先日、小学生の授業の開始のあいさつの際に、ある子が「学校の先生が、『君たちにとって、授業は受けるものではない』って言ってた。」と言ってきました(「これから算数の授業を始めます」というあいさつを受けての発言です)。咄嗟に「何で?」とその子に尋ねたところ、「私たちは学ぶ立場にあるんだから、『授業を受ける』のではなく、『学習しなければいけない』んだって。」と答えてくれました。


 

この話を聞いて、言葉の持つ意味について改めて考えさせられました。


 

「授業」の「授」は「授ける」という漢字ですね。そのまま考えると「授業を受ける」とは、我々「教える側の人間」が授けたものを「受ける」という意味になります。言い換えれば、「与えられたものをただ受け取る」ということです。


 

しかし、小学生・中学生の皆さんが身につけなければいけないものは、「自ら考え、判断し、行動できる力」です。与えられたものを習得するだけでは、その力を得ることは難しいですよね。しっかりと「学ぶ」姿勢を持ち、授業の内容について一生懸命考え、実際にやってみることを繰り返して、「考える力」は身につくものだと思います。


 

皆さん、自分のことを思い起こしてみましょう。興味があること、面白いと思ったこと(ゲームでも部活でも何でもいいです)は、「もっと知りたい」「もっと上手になりたい」と思いますね。そして、そうなれるよう行動していると思います。


 

学習内容も同じように「知りたい」「分かりたい」「できるようになりたい」と思ったら、よく身につきそうだと思いませんか。自ら主体的に取り組むことで、効果は何倍にもなります!最初に書いた小学校の先生はこのことを伝えたかったのだと思います。


 

実は、そんなに勉強している様子が見られないのに、何故か成績の良い子は、この「知りたい」「分かりたい」という気持ちを強く持って学習に取り組んでいる子が非常に多いです。「あの子は頭がいいから・・・」ではなく、きちんと理由があるんですよ


 

とは言っても、「つまらないものに興味を持て!」と言われてもなかなか難しいですね。面白く、みんなが興味を持てる授業を提供するのは、我々教える側の人間の責務になります。今回の話で、より一層「みんながおもしろいと思える授業を提供しなければ…」と考えさせられました。

 


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人は「好奇心の生き物」。「見たい」「知りたい」「感じたい」といった気持ちは誰もが持っているものです。それが、「授業」という与えられるものを「受け取り続けた」結果、「やらされるもの」になっていませんか?様々なことに興味・関心を拡げ、授業の時間を自分の成長のための「学びの場」と捉えて、先生たちと一緒に楽しんで行きましょう!