皆さん、こんにちは。安積本校の菅井です。
前回の記事の続きです!

<Ⅰ期選抜からの変更点>

 

●各高校で配点・合計点数が決められる

合計点数を各高校で500点満点から1000点満点までの間で決めることができます。配点も「特色」の名の通り、各高校の志望してほしい生徒像に基づき様々なものになっています。具体例を挙げますと、安積黎明では当日の筆記試験で「国数英の3教科が2倍の100点満点」になったり、郡山東(A型)では調査書において「国数英理社の評定が3倍となり、3年分で285点満点」になったりしています。

 

●当日の筆記試験、調査書(各教科の学習の記録)の配点が大きい

Ⅰ期選抜では「B方式(部活動重視)で部活の実績が優れている方が有利」と言われていましたが、配点が明確化され、部活動の実績を含む「特別活動の記録」や「特色検査(実技)」の配点よりも筆記試験や「各教科の学習の記録」の配点の方が大きくなっています。部活の実績がどれだけ優れていても、評定・当日の試験の成績により、逆転される可能性は大いにあると考えられます。

 

●B型(部活動重視)で受験できる部活が絞られる?

すでに安積黎明は「音楽系の部活」しか受験できないと明示されていますが、郡山東で「募集要項で示す部活動に限る」と示されているように、秋に各高校から発表になる募集要項で、受験資格のある部活動がさらに絞られる可能性は十分にあり得ます。

 

●定員は削減傾向にある

安積高校で「10%→5%」、郡山東で「25%→15%」とⅠ期選抜のときと比べて定員を削減している高校が多くなっています。

 

●一般選抜で受験校を変更できない

昨年までは日程が異なっていたため、Ⅰ期選抜とⅡ期選抜で異なる高校を受験できましたが、同日の実施となるため、同一高校しか(学科は変更可)受験できなくなります。

 

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以上が主だった内容になりますが、肝心の合否の判定は

 

  1. 『特色選抜』で出願した生徒の合否を判定

  2. 『特色選抜』で不合格になった生徒と『一般入試』で出願した生徒を合わせて合否を判定

 

の順に行われます。

 

『特色選抜』の方が2回チャンスがあるため有利と見ることもできますが、「特色面接」や「特色検査」といった『一般選抜』とは異なる内容も実施されることから、当日そして事前の準備の負担は大きくなります。また、各高校の「選抜方法」に記載されている内容を見ると、「学業」に力点を置いている高校と「部活動」に力点を置いている高校があり、自分が志望する高校と選抜内容が一致するとは限らない状況になっています。

 

では、「どうすれば志望校に進学できるのか」というと、実は『一般選抜』の制度はⅡ期選抜とほとんど変わっていません。よって、『特色選抜』で受験するとしても筆記試験はあることから、しっかりと『一般選抜』で合格できる力をつければよいのです。拍子抜けする答えかも知れませんが、これがもっとも堅実で確率の高い方法になるのです。

 

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中3生にとっては中学校生活最後の夏休み。友達と遊んだり、普段行かない場所に出かけたりして楽しい思い出を作りたい気持ちはわかります。ですが、皆さんの将来を左右するかも知れない夏休みでもあるのです。長い休みであるからこそ、既習内容の総復習など、ここでしかできないことはたくさんあります。是非、思い出の中に「今まで生きてきて最も勉強した夏休み」ということも刻んでください。この夏、NSGで一緒に頑張って行きましょう!




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