こんにちは。

安積本校の大槻です。

 

みなさんは「言霊」という言葉を聞いたことがありますか?
日本には古来から「言葉には魂が宿り、良い言葉を唱えれば良いことが、悪い言葉を唱えれば悪いことが起こる」と信じられてきました。科学がこれほどまでに発達した現代においても、この考え方は身近にも残っていますね。

 

私もその言霊を信じる一人です。


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私は中学生のとき、数学がとても苦手でした。中でも関数の動点問題が嫌いでした。

「点が動くはずないじゃん、こんな問題意味がわかんない」

「大人になったときこんな問題解けなくてもいいんじゃないの?」

そんな風に思っていました。

 

そのような状況ですからいつまでも解けませんでした。私も心のどこかで「私には無理」と決めつけていたように思います。

 

でもある日思いました。

「確かに点は動かないかもしれないし、こんな問題大人になったとき解けなくてもいいかもしれないけれど、目の前にある高校受験には絶対必要なんじゃないか」と(当たり前と言われれば当たり前なのですが、当時の私はこのことに気づいたことが大きな転換点でした)。

 

そこからは「私にもできる」「わかるようになる」そう自分に暗示をかけながら、解説とにらめっこしていました。一つの問題に1時間以上かかることもありました。今思うとものすごく効率が悪い勉強だったなと思うのですが、あれほど苦手だった、嫌いだった関数が受験が終わった後は全然嫌いではありませんでした。

そこまで頑張ったものは時がたってもそう簡単に消えるものではないようで、実は中3生の8月号新教研の数学を「どのくらいできるかなぁ」とやってみたのですが、関数の問題は全部正解できました!(普段は文系教科を教えているのでちょっと自慢です 笑)

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最近、我が子を含め、子どもたちと学習面での話をしていると、本当にマイナスの言葉を簡単に吐くなぁ…と思います。でも、問題には真剣に取り組むし、「ムリ~」と言いながら、できないと悔しそうだし(苦笑)当たり前かもしれないですが、一人一人のお子さんはみんな「もっとできるようになりたい!」「もっといい点数取りたい!」……「ムリ~」と言いながらもそんな希望を持っているんですよね。

 

だけど、「そんなのできない」「自分には無理」そんなマイナスの言葉を吐いてしまうのは、ちょっと厳しい言い方かもしれませんが「逃げ」なんだと思います。そう言って、できない・やらないことの免罪符にしてしまう。でも人間、どんなに科学が進歩したってこの自分で生きられるのは、たった1回です。たった1回しかない人生なのだから、「自分にはできる」「自分の限界はもっともっと上!」そう思って、ときには口に出して、目の前の問題に取り組んでみましょうよ。

自分のプラスの言霊が、自分が思った以上の力を発揮させてくれるのだと私は信じています