みなさん、こんにちは。NSG安積本校の菅井です。

 

長いと思っていた夏休みもあっという間に終わり、中学校では2学期がスタートしました。皆さん、夏休みの宿題への取り組みはどうでしたか?「計画通り早めに宿題を終わらせて、余裕を持って新学期を迎えられた!」という人もいれば、「今年も最後の3日間は眠れないし、字を書きすぎて手は痛いし・・・」なんて人もいたかと思います。(因みに私が小中学生の時は、序盤に7割くらい終わらせた結果、余裕をかまし過ぎて、終盤でテンパるタイプでした・・・)

 

後になって「ああすれば良かった」と考えても、もう時間は戻りません。時間は先に先に進んで行きます。「後悔先に立たず」。前を向いて進んで行きましょう!

 

「じゃあ、『反省』なんてしなくていいんだ」と思った人、残念ながら違います。

 

ということで、今回は「反省」の意義について述べて行きたいと思います。

 

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この仕事をしていると「歴史なんて何のために勉強するの?」という声をしょっちゅう耳にします。確かに、昔の出来事や生活を知ることが、私たちの生活に直接影響を与えることは無いかも知れません。織田信長が桶狭間の戦いで今川義元を破ったことを知っていてもお小遣いが増える訳でもなく、江戸時代に備中ぐわが普及したことを知ったところでスマホのギガが増える訳でもありません。では、なぜ歴史を学習しなくてはいけないのでしょう?

 

それは、その「事実」が起こった背景を考えることにより、現在の私たちの生活をよりよくする方法を見つけるためだと私は考えます。

 

「桶狭間の戦い」で信長が「こいつが一番頑張った」と認めたのは「簗田政綱」だと言われています(本当かは不明)。どうしてこの人が一番かというと、今川義元がどこにいるかを発見した人だからです。何倍もの敵が攻めてくる中、「正確な情報」により敵の大将をピンポイントで攻撃できたことが信長を勝利に導いたからです。

 

このことは現在の生活に生かせませんか?

 

高校入試でどこを受験するか決める際、「入学後どんな勉強をするのか」「進路はどうなるのか」「どのくらいの成績で合格できるのか」などを知らなければ、入学した後で後悔するかも知れませんし、その前に合格すること自体が難しくなるかも知れませんね。

 

さらに言えば、インターネット・SNSが普及し多くの情報があふれている現在、どの情報が有益でどの情報が怪しいのかを判断することも求められています。

 

情報を正しく分析し、判断して、行動することが成功に導くことを、信長から学ぶことができる訳です。

 

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自分の過去の行動は、自分の「歴史」になります。しかも、歴史の学習のような伝聞ではなく、自分で体験した実感を伴うものです。その時の状況も克明にわかりますし、その時の感情も自分のことですので手に取るようにわかります。

 

つまり、歴史から得る物以上の物が得られる可能性は高いはずです。

 

「反省する」=「落ち込む」と思っている人はいませんか?叱られたとき「シュンとすること」が反省だと思っていませんか?

 

「反省」とは「過去の行動を振り返り、その原因を考察し、次の行動にどう生かすかを考えること」です。

 

キツい言い方をすれば、泣こうが謝ろうが、それらは反省することにはなりません。

 

自分の今後をより良くするために、経験をどう生かすか考える「前に進む準備」が反省だと私は考えます。

 

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今年の夏休みの経験を、冬休み以降どう生かすかが「反省」です。今回、苦労した人は次こそは焦らずに過ごせるよう、どう行動すればよいかしっかり考えましょう。

 

そして、「反省」は日々行うものです。私たちも毎日の授業や皆さんへの接し方を反省し、「次はこうしよう」「もう一度こうしなきゃ」など考えて仕事をしています(ウソじゃないですよ)。

 

日々の学習の中で反省点を見つけ出し、解決を図っていくことが、成績向上の秘訣となります。皆さんも日々「反省」して、一緒に成長して行きましょう!