みなさん、こんにちは。
NSG安積本校の大槻です。
早いもので、2019年ももうすぐ終わりを迎えようとしています。NSG安積本校では、学校の冬休みより少し早く冬期講座がスタートし、今は毎日朝から晩まで中3生が授業に、自分の課題に向き合う日々です。
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さて先日、娘と引き出しの整理をしていた時、娘が何十通もある手紙の束を見つけました。それは、私が塾の先生になってからもらったたくさんの生徒さんからの手紙です。
「これ全部母ちゃんがもらったの?!」娘はとてもびっくりしたようです。確かに自分でも「おぉー」と思いました(笑)
そこでなつかしい生徒さんの顔を思い出しながら、何通か読み返している中で、ある生徒さんのお手紙で涙が出そうになりました。
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この生徒さんは、中3の12月にNSGに来ました。受験まで3カ月を切っていますから、入塾する時期としてはかなり遅めでした。
封筒には、「私の初めての塾の先生へ」と書いてありました。
「私は塾に行かないで進学校に行く方がかっこいいと思っていました。塾に行っている人を見ると、塾の力を借りないと勉強できないなんて負けじゃんって思っていました。」
私にはこの子の気持ちがよくわかります。
私自身も受験生のころは塾に行っていませんでした。40人いたクラスで塾に行っていなかったのは5人もいなかったように記憶しています。本当は自分よりもできる友達と同じ塾に行きたかったけれど、中1のときに2か月で塾をやめていることや、親への経済的な負担を考えて、「行きたい」とは言えませんでした。だから、「塾に行っている子に負けたくない!」そう思って勉強していました。
手紙はこう続きます。
「でも、NSGに通っているみんなが自分の解けないような問題に一生懸命取り組んでいて、先生たちもそんな生徒たちに一生懸命向き合ってくれました。塾に通っている生徒は決して負けなんかじゃありませんでした。」
「私はNSGに入って良かった。先生という人に出会えたキセキを大切にしてこれからも頑張ります」
ほんの数ヶ月でも彼女の人生に関われたことを心から光栄に思いました。私も彼女に出会えてよかったです
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今年のNSGでの勤務は29日で終了となります。
2019年、異動してきた安積本校でもたくさんの生徒さん、保護者の方と出会うことができ、日々本当に充実していました。こうして「NSG安積本校」という塾を選び通ってくれる生徒さん、そして送迎やお食事のサポートをしてくださる保護者の皆様、また私の仕事を理解し、支えてくれる自分の家族…今自分の周りにいるあらゆる人に心から感謝しています。
生徒さんも、今ある環境は決して自分一人だけでは手に入れられるものではない…それだけは忘れないでね。今はピンとこないこともあるかもしれないけれど、衣食住を支えてくれる、好きなことができる、勉強をサポートしてくれる場所を準備してくれるご家族がいるということは、本当に幸せなことです。
年末年始、少しお休みをいただきますが、それが終わったら何といっても中3生の受験、そして中2・中1生の最後の定期テストとまた忙しい日々が待っています。全員が笑って素晴らしい春
を迎えられるように頑張っていきます!!
2019年、本当にありがとうございました。
2020年も皆様にとって幸多い一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
NSG安積本校 文系教科担当 大槻弥生