みなさん、こんにちは。
NSGコスモス通り本校の大槻です。
長い2学期が始まりました。
まだまだコロナ禍の収束とはいかない状況ですが、10年後・20年後の生徒さんの未来が明るいものになるように、職員一同気を引き締めて頑張っていきます!!
さて、私は文系教科を主に教えているので、国語の文章問題によく触れるのですが、その中で印象深いのが、齋藤孝さんの「教育力」という文章です。その文章には「向上心を技化」できる人が優れた学び手であると書かれています。
簡単にいうと、「いつ何時でも向上心を出せる人間であること」が大切ということです。
確かに、同じことをやるにしても、「あ~めんどくさいなぁ…」と思いながら取り組むのと、「よし、じゃあ今日はこれをマスターするぞ!」と思って取り組むのとでは得られる成果はずいぶん違うように思います。
「技」はいつでも出せるもの。「向上心」をその「技」のようにする……大変なことだと思いますが、学習するにあたってとても大事な姿勢ですよね。
*****
その文章を読んでみて、優れた学び手って他にどんな人を指すかなぁと思ったとき、私が思いついたのは「素直であること」でした。
学習を進めていると「え?なんでそうなるの?」「自分の答えの何が違うの?」という場面に出くわすことも多々あると思います。そんなとき、この子は伸びていくなぁ…と思うお子さんというのは、自分と違う意見でもきちんと聴くことができるのです。
逆に伸び悩んでしまうお子さんは、「は?意味わかんないし!」「絶対答えが間違ってるよ!」など自分の答えを振り返ろうとせずに、相手(友達やときには先生)や解答そのものを批判するのですね。
決して「人の意見に従え」とか「流されろ」ということではないのです。ただ、自分の考えと違う考えを受け入れられるお子さんは、自分を客観的に見ることができ、人の話をよく聴くことができるので、結果自分のミスに早い段階で気づき、修正するチャンスを得ることができる、そう私は思うのです。
*****
それは大人である私も同じだと思っています。確かに塾講師としての年月はだいぶ長くなってきましたが、子どもたちの持つ疑問や考えは本当にひとりひとり違っています。今でも「へぇ~!そういう考え方もあるんだ!」と授業の中で感じることはたくさんあります。
集団授業ですべての「なんで?」に答えるのは難しいのですが、なるべく子どもたちが持った「なんで?」を丁寧に聞き、それが間違っていれば子どもたちが納得するように話してあげたいなと思っています。
みなさんと一緒で私もまだまだ学ぶことがたくさんあります。「優れた学び手」になれるよう、充実した日々を送りましょうね!