皆さん、こんにちは。NSG安積本校の菅井です。
私たちの校舎の周辺の多くの中学校では、11月17日・18日に定期テストが行われました。テストに向けて、普段はあまり自習に来ない中1・中2生も自習に足を運んでくれ、一生懸命テスト勉強に取り組んでくれていました。まだ結果は出揃っていませんが、皆さんの頑張りが成果として表れていることを望むばかりです。
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目の前のことに対して全力で取り組むこと。それはとても大切なことです。やるべきことが明確になっている中、それから目を背けず、目標達成のためできる限りの手を尽くすことは、将来、社会に出たときにも大いに必要なことになります。本当に頑張りましたね。でも、それで満足してもいいのでしょうか?
中3生の皆さんの中には身につまされている人も多いかと思いますが、定期テストの内容は高校入試の内容の「基礎」となるものです。「とりあえず今回のテストで良い点をとれればいい」といった考えだとどうなるでしょうか?全部が全部という訳ではないにしろ、1週間後、1か月後、何より半年・1年後、その内容を覚えている自信はありますか?
短期間で詰め込んだ記憶は短期間で抜けやすくなりがちです。そうでなければ、中3生が半年以上もかけて受験勉強をする必要はありませんね。忘れないように定着を図るには、それなりの時間と労力が必要になります。私に質問したことがある人は分かると思いますが、一つの質問に対して5分程度は時間をかけています。理由は「なぜそうなるのか」「どうすればよいのか」を考えてもらい、頭をしっかり使うことで「長期記憶」として残してもらうためです。学習において慌てて詰め込むことはお勧めできません。
とは言っても、「部活で忙しいし・・・」「そんな時間無いよ・・・」というのもわかります。では、どうすればよいか。まずは「二度と忘れないよう、しっかり理解しよう」という意識をしっかり持つことです。「えっ、気持ちの問題?」と思うかもしれませんが、意識して行うことと単に行うことでは、定着に大きな差が生まれます。更には、「二度と忘れない」と思うことで、「どうすればよいか」と考え、行動が変わってきます。やり方が違えば、当然、結果も変わりますよね。
具体的に言えば、今まで「提出」のためにやっていた「宿題」「自主勉」が、「理解」「定着」のためとなれば、丸付けは当然ながら「解き直し」もするはず。それでもわからなかったら、「先生に質問する」となるはず。また、自主勉も「自分が苦手なところ」「理解が不十分なところ」と、取り組む内容が変わってきます。これらの行動をすることで、1日当たりに増える学習時間は30分程度でしょう。30分の時間も余裕がありませんか?
そして、これらの行動をしていけば、テスト勉強は「身につける場」ではなく「確認する場」になります。「どこが分かって、どこの理解が不十分なのか」確認するのが、ワークを解く意味です。決して「提出」のためではありません。そこで見つけた理解が不十分だったところを一つ一つ解決していく。そうすることで、定期テストで結果が出せるようになります。
更に、毎日の積み重ね、テストでの復習を行うことで「理解の深化」「知識の定着」がなされ、そうそう忘れない記憶となります。そうなれば、受験勉強を始めた際に、一から全てを学び直す必要が少なくなり、目標に向けてひたすらレベルアップを図っていけばよくなります。
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部活も「目標」をしっかり持って「上達したい!」と思うことで、どんな練習が必要か考え、どんな点を意識すればよいか気にしながら練習するようになります。その結果、闇雲に練習したときに比べ、成長の速さ・上達の程度が増しますね。
「学習」も同じこと。「良い順位をとりたい」「行きたい高校がある」「将来の夢のため」等、勉強をする目的は人それぞれ。でも、学習内容を「しっかり理解」し「定着させる」ことに変わりはありません。そのために、「必ず身につける」という意識を持って、毎日の勉強に取り組んで行きましょう!