こんにちは!安積本校の柳沼です!
10月の新教研も終わりました。3年生の皆さん、お疲れ様でした。
既に自己採点も終えていることかと思いますが(自己採点していない人はすぐ自己採点しましょう)、今回の結果で2学期後半のクラスが再編されることになります。
結果はどうでしたか?
満足いく結果でしたか?
皆さんそれぞれにいろんな感想があるかと思います。
結果が出たという人も、結果が出なくて心が折れたという人もいるでしょうし、
結果の有無の関わらず、皆それぞれいろんな気持ちの中で今日を過ごしていることでしょう。
その中でも、「失敗してしまった」、「心が折れた」、「どうせやったって無理無駄」という気持ちがほんの少しでもある人に「届け!」と思って今日のブログを書いてみます。
さてわたくし、9月後半から10月前半にかけ、2週間ほどヨーロッパ4カ国周遊の1人旅に出ておりました。
旅先でどう動くかのプランを立てたのも自分、実際に動くのも自分1人なのに、語学力が中途半端(英語:微妙、ドイツ語:数字の1,2,3とジャガイモとスープしかわからない、ポーランド語:単語とか挨拶とか数字しか言えない+読み方はわかる、チェコ語:ポーランド語と似た単語だけ意味は分かる気がする+挨拶)という不安しかない状態での旅立ちでした。
当然、失敗のオンパレードです。
中でも1番大きい失敗は、あわや夜行列車に乗車できないとなった時でした。
ポーランドのクラクフという街からオーストリアのウィーンまで、時間節約のために夜行寝台列車で移動することにしました。チケットは事前にインターネットで購入していましたが、スマートフォンのチケットで乗れると書いてあった(と判断した)ので、チケットをプリントアウトせず(ここ、重要)にホームで待機していました。
途中、オーストリアおじに「Vienna?this platform?」と聞かれ(ポーランドは、プラットホームと○番線という言葉が英語とは全く違うのです)、自信満々に「そうだよ!ここで大丈夫だよ!」と言っていたくらい余裕かましていました。
自分の順調さを疑っていませんでした。
列車がプラットホームに滑り込み、発車まで30分。
余裕の表情で自分の車両前に待機している車掌さんにスマホの画面を見せると、「これじゃ乗れないよ」といっている様子(ポーランド語)。
「え、じゃあどうすればいいの?」と英語と聞くと、車掌さんは「英語はわからない」。
汗がだらだらと出てきます。この間、プリントアウトしたチケットを手にした乗客は次から次へと車両に乗り込んでいくのに、私は何度聞いても「ダメ―」の一点張り。途中、「ペーデーフ!ペーデーフ!」と言われるものの、そんなポーランド語単語を私は知りません。
私の頭はフル回転です。ヨーロッパの駅は日本と違い、まず駅員さんがいません。窓口はもう夜遅いので開いていません。だとすると駅の中にある売店かどこかでプリントアウトを頼むしかありませんがそれも時間的にすでに微妙。チケットを諦めて宿泊するかともよぎりますが、そうすると次の日の予定は全てキャンセル。心がバキボキに折れた音が自分の耳にひっきりなしに入ってきています。
でもこの時の頭の中にあったのは、昔ピーナッツ(スヌーピーの出てくるマンガ)で読んだ「配られたカードで勝負するっきゃないのさ」の一言。
同じ車両に乗ろうとする若いポーランド人女性にとっさに英語で話しかけ(ポーランド人は若い人ならわりと英語が通じる)、自分の状況を話し、一緒にスマートフォンをあれこれ操作していると、若いポーランド人女性2が登場し、車掌さんの言ってることを聞いて「わかった!こうよ!」とスマートフォンを操作してPDF画面を出してくれました。
そう、ペーデーフとは「PDF(日本語だとピーディーエフ)」のことだったわけです。車掌さんからも「OK!」の言葉をやっともらうことができました。
何度も何度もポーランド人女性2人にお礼を告げ、車掌さんにもお詫びを伝え、なんとか乗車成功!
自分のベッドに座った瞬間、どっと疲れが出て、その時に「プリントアウト、してればこんなことにならなかったのに~」とはじめて後悔めいた言葉が出ました。
もっと語学力を磨いていれば・・・
もっとちゃんと注意書きを確認していたなら・・・
念には念をいれてプリントアウトするという注意深さがあったなら・・・
今回のようなハラハラな大失敗をすることはなかったことでしょう。
でも同時に、こんなことも流れゆく風景を見ながら思ったのです。それは、
「今回失敗したのは準備不足が原因だったけど、今できることで1番適切なものをなんとか探り当てようと行動してなんとかこの場は収めることができた。次回のために、事前にもっと準備をしておこう!」というものでした。
この一連の流れの中で心は何回も複雑骨折していました。しかし、そこに「囚われることなく行動できた」ことは、自分にとっては何よりも大きな財産となりました。
旅行しなければ、夜行列車に乗るという選択をしなければ、失敗することもなかったでしょう。でも自分に小さな自信をともすような今回の結果にもつながっていなかったはずです。
失敗はしたけれども、やってみてよかった(でも次はスムーズにやれるといいな)と自然に思える貴重な体験となりました。
さて、これを読んでくれた皆さん、今回の試験、改めてどうだったか思い起こしてみてください。
こんな結果だったら、やらなければよかった、で止まっていませんか。
もし今、くよくよしていて、どうせやったって無駄だもんと投げ出したい気持ちがある人は、もう一度、今の自分にできることはなんだろう?と確認してみましょう。
今回の模試は終わってしまったけれど、模試から学べることはたくさんありますし、結果以上にここを見つめ、取り組んでいくのがほんとに重要です!!!!!(疑う人はもう一度この記事をお読みください)
失敗に囚われることなく、できることに最大限取り組んで次につなげていくと思わぬギフトを手にできるかもしれません。
なんといっても、大人でも失敗はするし、でもそこから沢山のことをまだまだ学べるのです。いわんや、中学生の皆さんならばさらに多くのことを学べる種がたくさんあるはずですよ。迷ってしまっている人は、まずは相談してみてくださいね。いつでも大歓迎です。
それでは!